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麗凛
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女性
自己紹介:
「うえきの法則」と「最遊記」を本当にこよなく愛している痛い人間です。最近オタク道を突っ走ってます。腐女子道も……ごにょごにょ。
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★2008/09/04 (Thu)
ふわり、と。
そんな、今にも消えそうな笑顔。
触れたら壊れそうな、優しさと哀しさが交差した形。
空の、蒼を、見て。
“置いていかないで”と衝動的に叫びたくなる。
すぐ傍の背中が、果てしなく遠く見えて。
また、昔に戻ってしまいそうで。
瞳に映る、空の蒼。
ここじゃない、何処かのコバルトブルー。
私には手が届かない光を、
君は、
追いかけ続けて。
「“大切な人との記憶”……森の記憶も、ウールが持ってンだよな」
“モリ”……たった二文字の固有名詞。
植木っちはあんまり自分のことは話さなかったけれど、この言葉だけは毎日のように出てきた。
どこまでも遠い空の果て。
どこまでも澄んだコバルトブルーの女の子。
何にも代えられない、世界一大切な人。
言葉の中で、その女の子はキラキラと輝いていた。
どんなに手を伸ばしても届かない、と君は言う。
“キューブ”が奪われてしまったから。
彼女から、遠く離れた世界に来たから。
「自惚れかもしんないけどさ……俺、モリに忘れられてるんじゃないかって思うんだ」
それは、自分が相手にとって“大切な人”であったという、哀しい証。
それを取り戻すために、君は自分の世界さえも捨てて、
1人でここにやってきた。
独りでここにやってきた。
「“覚えててくれ”って言ったけどさ、別にいいんだ。森が苦しまないんなら」
破られる約束でさえも、優しさで包み込んでしまう。
寂しさも、忘れて。
そう、今私は独りじゃない。君のおかげで。
だから。
「植木っち」
ねぇ、私を連れ去ったその手。
傷だらけのその腕を、今度は私が引っ張りたい。
振り向きざまに抱きつく。
少しよろめいた体。
驚いた顔がこっちを向いた。
「行こうね、メガサイト」
私じゃ、コバルトブルーの女の子にはなれないかな。
その腕の傷が少しでも消えればいい。
そのためなら、私も空の蒼を追いかけよう。
「おう、サンキュな」
その一瞬、頬が紅潮する。
体中が温かくなる。
また1つ、言葉を教えてもらった。
儚げなその気持ちを。
ふわり、と。
そんな、今にも消えそうな笑顔。
触れたら壊れそうな、優しさと哀しさが交差した形。
空の、蒼を、見て。
“置いていかないで”と衝動的に叫びたくなる。
すぐ傍の背中が、果てしなく遠く見えて。
また、昔に戻ってしまいそうで。
瞳に映る、空の蒼。
ここじゃない、何処かのコバルトブルー。
私には手が届かない光を、
君は、
追いかけ続けて。
「“大切な人との記憶”……森の記憶も、ウールが持ってンだよな」
“モリ”……たった二文字の固有名詞。
植木っちはあんまり自分のことは話さなかったけれど、この言葉だけは毎日のように出てきた。
どこまでも遠い空の果て。
どこまでも澄んだコバルトブルーの女の子。
何にも代えられない、世界一大切な人。
言葉の中で、その女の子はキラキラと輝いていた。
どんなに手を伸ばしても届かない、と君は言う。
“キューブ”が奪われてしまったから。
彼女から、遠く離れた世界に来たから。
「自惚れかもしんないけどさ……俺、モリに忘れられてるんじゃないかって思うんだ」
それは、自分が相手にとって“大切な人”であったという、哀しい証。
それを取り戻すために、君は自分の世界さえも捨てて、
1人でここにやってきた。
独りでここにやってきた。
「“覚えててくれ”って言ったけどさ、別にいいんだ。森が苦しまないんなら」
破られる約束でさえも、優しさで包み込んでしまう。
寂しさも、忘れて。
そう、今私は独りじゃない。君のおかげで。
だから。
「植木っち」
ねぇ、私を連れ去ったその手。
傷だらけのその腕を、今度は私が引っ張りたい。
振り向きざまに抱きつく。
少しよろめいた体。
驚いた顔がこっちを向いた。
「行こうね、メガサイト」
私じゃ、コバルトブルーの女の子にはなれないかな。
その腕の傷が少しでも消えればいい。
そのためなら、私も空の蒼を追いかけよう。
「おう、サンキュな」
その一瞬、頬が紅潮する。
体中が温かくなる。
また1つ、言葉を教えてもらった。
儚げなその気持ちを。
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